2022/01/10

実質的支配者リスト制度がスタートします

1月31日から実質的支配者リスト制度が始まります。

まず概略を示しますと、「ある株式会社の株式の大部分を持っている人(=実質的支配者)が誰かを対外的に証明する書類」です。

管轄:法務局となります。これは発行を希望する者からの申出が必要となります。

手数料:無料となります。

制度趣旨:マネーロンダリング対策です。

実務への影響としては、今後株式会社が銀行口座の開設をしようとする際に銀行に提出する必要が出てくる見込みです。

各金融機関に当該書面の徴収が義務付けられるものではないので、
1月31日からいきなり無条件に株式会社の口座開設に
実質的支配者リストが必要とはならないと考えております。

但し、今後金融機関全体の動きとして、当該書面の提出が求められるようになる可能性も十分あると考えております。

なお、実質的支配者リストに載る実質的支配者とは、

・株式会社の議決権の50%超を直接又は間接に有する自然人
・上記に該当する者がいない場合は、株式会社の議決権の25%超を   直接又は間接に有する自然人です。

「間接的に有する」とは、ある自然人が50%超の議決権を保有する法人が、当該株式会社の議決権(株式)を保有している状態を指します。

直接と間接の両方で保有している自然人に関しては、その合計の割合にて実質的支配者か否かの判断がなされます。

小難しい事を記載しましたが・・・・つまり・・・大口の株主を記載する必要がある程度の認識で大丈夫です。

 

必要となる書類

・記入済みの所定の用紙(実質的支配者リスト)
・株主名簿
・支配法人の株主名簿(間接保有の場合)
・実質的支配者の本人確認書類
(運転免許証のコピー等)等を法務局に提出して行います。

今後もこのような最新の情報を定期的にお伝えいたします。

是非、ご一読いただければ幸いです。

 

2021/05/29

司法書士試験の勉強方法について②

司法書士試験の勉強方法について

今回は午後の試験科目で使用した教材についてお伝えしますね。

あと戦略についても記載します。

 

民訴法系

リアリスティックシリーズ+伊藤塾受かるシリーズ

本試験では過去問論点が多く出題されます。

そのためリアリスティックシリーズで基礎論点を確認したら、受かるシリーズで仕上げる感じです。

 

供託法

過去問グルグルで3/3取れます。

 

不動登記法

リアリスティックシリーズ 1/2

ここ数年難化しているので、ここでも少ない肢から答えをひねり出すという技術が必要です。

 

商業登記 

リアリスティックシリーズ 会社法/商業登記でOKです。

まとめ本としてオートマを追加すると無双できますが、近年は不動産登記の難化から商業登記の難化に試験のトレンドがシフトしつつあります。そのため過去問グルグルはやめましょう!

 

 

戦略について

午後の択一+記述2問は時間との勝負なので、ある程度正答率が落ちます。

そのため得点配分は、午前30問+午後26問+記述45点=合格のイメージです。枠ズレなしで添付書類/印紙代をぽろぽろ間違えると45点程度となるはず。

 

午後の記述を意識してしまいますが、午前30問をどの科目で得点するかがポイントです。

憲法2/3 民法18/20 刑法3/3 会社法7/9という得点配分が理想です。会社法7/9は取りたいですね。

 

午後はとにかく時間がないです。また実務論点満載の不動登記法や手ごわい民事訴訟もあり、26問若しくは基準点ジャストのイメージです。またすべての肢を検討することは事実上不可能なので、あやふやな知識は捨てましょう。

 

模試を受けると、未出論点が必ず出題されます。これについては、テキストに記載されている論点の場合には暗記、記載されていない場合には潔く捨てるという割り切りが必要となります。

それよりもテキストの赤字/太字となっていた事項をしっかりと暗記しましょう。

 

午前よりも午後はこのような考えをしっかりと持ちましょう。特に不動産登記は難化しており、一時のトレンドではなく傾向となっております。この点を踏まえ、不動産登記法は多少失点することを前提にしましょう。

 

特に模試で高得点だった人は「こんなはずじゃなかった」と現場でパニックになるので、要注意です。

 

記述は、却下となる申請を記載すると・・・また来年!となってしますので、枠ズレがあったとしても、却下とならないように意識しましょう。

例:名変を失念して、申請=却下!となります。だから所有権=保存!名変!

根抵当権=元本確定!という基礎論点が大事です。

基礎論点で失点しないことのみに集中しましょう。

また記述は実務的な論点が出題されるので、直前期は大手予備校の模試を2つ受けましょう。LECと伊藤塾、TACと辰巳など。

なお答練を受講している予備校の模試は受ける必要はないです。

出題傾向が似ているためです。

司法書士試験の場合、相対評価であること、場合によっては記述得点調整という採点方法なので、しっかりした戦略が大切です。

何かの参考になれば幸いです。

2021/05/29

司法書士試験の勉強方法について①

 

司法書士試験の勉強方法について①

今回は、司法書士試験の勉強方法について記載しますね。

記載しようした意図は・・・司法書士試験の受験者増加・司法書士の認知度向上です。 司法書士試験の受験生数は毎年減少しております。すこーしでもお役に立てればと思います。

 

今回は午前の試験科目で使用した教材についてお伝えしますね。

憲法:公務員試験の憲法問題集

過去問が少ないので、網羅性を重視しました。あまり細かい知識は不要なので、基本問題のみでOKです。統治部分はとにかく暗記です。

 

民法:リアリスティックシリーズ 民法1/2/3

網羅性の高いテキストを選ぶと・・・独学派はオートマ若しくはリアリスティックシリーズとなるはず、、、なお一度プレ講義をYouTubeで視聴しましょう!

金銭的に余裕があれば、民法だけなど科目受講も有益です。

 

刑法:オートマチックシリーズ

断言できます。これ一択。秀逸すぎます。午前の足切りを意識すると、ここは3/3を目指すべきです。

 

会社法:リアリスティックシリーズ 会社法・商業登記1/2

網羅性の高いテキストで暗記一発!

但し年度によって難易度が乱高下する科目なので、難易度が高い場合に備えて、

少ない知識で答えをひねり出すという技術を習得する必要があります。この技術は模試によって習得できます。未出論点が5肢のうち4肢あった場合、残りの1肢から答えをひねり出すという考えが身に付きます。なので、模試はこの技術習得のために受験します。得点は無視でOKです。

 

2021/02/28

~遺留分侵害額請求と生命保険活用のお話②~

~遺留分侵害額請求と生命保険活用のお話②~

 

前回は遺留分侵害額請求対策について記載させていただきましたが、

親御さんとしては、そこまでは必要ないとお考えになる方も多いです。

そこまで?と思った方は前回の新着情報をご確認いただけますと幸いです。

 

相続人の間で揉め事にはさせたくないと思うのが親心だと思います。

 

そんな場合にも対策ができますのでご安心ください。

 

今回も【事例】にてご説明させていただきます。

親 A

子 B/C

 

A:保有している資産【不動産】はすべてBへ相続させるという遺言を作成

C:Bへ遺留分侵害額請求をすることが可能。

 

このような遺言を書くと、生命保険の受取人をCとしたいとお考えになる親御さんが多いです。

CからBへの遺留分侵害額請求のような揉める要素を廃除しつつ、生命保険金の受取人をCとしたいと考える親御さんのお気持ちを実現する方法はないのでしょうか?

 

あります!

但し無条件で生命保険金の受取人をCとする訳ではありません。

Cには遺留分侵害額請求権を放棄してもらう条件付きです。

 

こうすればB:全財産を相続  C:生命保険金を取得となります。

そしてCは遺留分侵害額請求を放棄していますから、Bへの請求をする事は出来ません。

 

【ポイント】

遺留分侵害額請求権を放棄する場合には、2つの事がポイントとなります。

・放棄する人【C】が自分の意志で行っていること

・放棄する人【C】が代償財産を受け取っている場合や約束していること。

 

代償財産として生命保険金を受け取ることで、Cが保有している遺留分侵害額請求権の放棄が認められるようにしていくスキームです。

 

このように生命保険制度を活用することで、円満相続が実現できるのです!

是非ご検討ください。

 

 

2021/02/27

~遺留分侵害額請求と生命保険活用のお話①~

 「長男にすべての遺産を相続させる」という遺言をしたいけど大丈夫?

これはよく問い合わせ頂きます。

これって法律上有効なんです。

でも将来的に法律上問題がない!と断言は出来ません。

 

何故かというと・・・不平等な遺言や贈与によって遺留分を侵害された法定相続人は、侵害した人へ遺留分の取り戻しを請求できます。

この請求権を「遺留分侵害額請求権」といいます。

この権利が発生するから問題ないと断言出来ないのです。

 

いきなりの専門用語の登場なので、「遺留分侵害額請求権」についてご説明させていただきます。


たとえば「長男にすべての遺産を相続させる」という遺言が残した場合、

長男:ラッキー!

次男:マジで【怒】

長女:はっ?有り得ない!【怒】  って考えると思います。

 

そこで遺留分侵害額請求権の登場です。

次男や長女は長男に「遺留分侵害額請求権」を行使すれば、法律規定している最低限の遺留分の取り戻しが可能なのです。これで不平等を解消できます。
遺留分侵害額請求は、遺留分に相当する「お金を取り戻す権利」なのです。【民法1046条】

 

なお遺留分侵害額請求権は誰でも出来るわけではありません。

またいくらでも請求出来るわけではございません。

詳細に法律で規定されておりますので、ご注意ください。


【ポイント】

改正後の相続法のもとでは、遺留分権利者は、受遺者又は受贈者に対し、遺留分侵害額に相当する金銭の支払を請求することができます(民法1046条1項)。

金銭の支払を請求するという選択肢しか用意されていません。これは非常に重要です!

 

 

請求された側【事例の場合には長男】は金銭を支払う必要があります。

相続した資産が現預金であればよいと思いますが、不動産や株式の場合には売却して換金する必要があります。

 

でもこれって、、遺言を作成した被相続人【亡くなった人】からすると、何とも言えない感じですよね。死人に口なしですが、長男に継いでほしいと思っていたのに、結局換金する訳ですから。

 

遺留分侵害額請求への対策はないのでしょうか?

 

残念ながら、請求を回避することは出来ません。法律で規定されている権利なので。

 

ただし、対策は出来ます!

同じような状況にある方はご参考してください。

相談はお近くの専門家【弁護士・司法書士・行政書士】にしてくださいね。

 

【事例】にてご説明させていただきます。

親 A

子 B/C

A:保有している資産【不動産】はすべてBへ相続させるという遺言を作成

C:Bへ遺留分侵害額請求をすることが可能。

 

【提案】

何の対策もしないと・・・・

B:遺言通り、不動産を取得。しかしCからの遺留分侵害額請求を受けた場合には当該不動産を売却して資産確保の必要がある。

 

となってしまいます!そこで・・・・

 

Bさんを受取人とした生命保険に加入しましょう!

これによってCさんからの遺留分侵害額請求をされてもBさんは相続した生命保険金で対応することが出来ます!

 

ん?B?と思った方もいらっしゃると思います。

 

Bに全財産を渡したいなら、遺留分侵害部分の補填としてCを生命保険の受取人とすればいいのでは?と。

 

これでB:全財産を取得 C:生命保険金を取得するなら、Cだって文句ないのでは?と。

 

ここがポイントなのです。

最高裁判所の判例【平成16年10月29日】で生命保険金は遺留分侵害の対象ではないとされているのです。

 

もしCを生命保険金の受取人とすると、、、、

Cは生命保険金を取得して、さらにBへ遺留分侵害額請求をする事が出来るのです!

これではBが相続した不動産の換価は回避できません。

 

そのため受取人は侵害額請求を受けるBとする必要があるのです!

 

くれぐれもご注意くださいね。

 

このスキームについて詳しくお知りになりたい場合には、詳しくご説明いたしますので、

お気軽にお問い合わせください。

 

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